ワーママ・ケアマネたきぼんの介護・子育て

ケアマネたきぼんのこころが軽くなる介護・子育て・生活のヒント

母が倒れた!!~2016.2月 発症7日目 母の様子、家族の後悔と障害の受容~

たきぼんです。

 

母は、2016年1月に外出先で脳出血を発症し、突然倒れました。

 

その日から我が家の生活は一変し、怒涛の日々が始まりました。

家族が突然倒れたら。

それは、悲しみ、号泣、辛い、後悔、自責の念等々…本当に本当に苦しい日々。

4年たった今でも、倒れた日を思い出す。そして「ああすれば良かった」と後悔の思いが湧き上がる。家族が別の対応をしていたら、倒れなかったのではないかと、自分を責め苦しくなる。

 

私たち家族がどのように考え、治療の方向性を決め、母がどう変化したかを

記事にしていきたいと思います。

人によって、病気によって、状況によって経過は違うと思いますが、脳出血を発症し、後遺症で半身麻痺のある母が、どんな経過で回復し、現在のように安定してきたか。

家族がどのように関わったか。

私たちの体験が、何かのヒントになれば幸いです。

 

◆入院7日目◆

 

実家に寄り、ご近所の方と町内会の班長さんに挨拶しました。

入院でしばらく留守にすること、家族が定期的に訪問し郵便物や 住居の整備の対応を行うことを説明しました。家族が訪問し対応してくれることに安堵してもらえた様子。

やはり長期の留守は家事や防犯上心配です。できるだけ安全に留守宅を守れるよう対応するつもりです。ご近所さんにもご理解いただき、見守ってほしいとお願いしました。

 

母は高齢者独居だったので、毎月民生委員さんが訪問して安否を確認していました。

担当の民生委員さんにも連絡。事情を説明しました。

「そうでしたか。先日訪問して不在、電話しても留守だったので心配していました。

大変ですが頑張ってくださいね。回復されてこちらに戻って来られることを願っています。」と優しい言葉をいただきました( ノД`)💛。気持ちが救われました。

 

独居高齢者

介護保険を申請し、体操教室や趣味活動の集まりへの参加や、家事援助を利用したらどうかと、かつて母に勧めたことがありました。

母は、「大丈夫。自分でできるわ。知らない人の中に行くのは気が進まない。」と受け入れてはくれませんでした。介護保険のお世話になりたくない、という気持ちが強かったです。母位の年代の方は、そのように思う人が多いです。仕事で出会った高齢の方も同じように話す方が多かったです。

「まだ、役所の世話にはなりたくない。」

「自分でできる。」

「家族に迷惑をかけたくない。」 ・・・という思い。

その思いが生活を支える力になっています。大切な気持ちです。

 

しかし、行政や家族による見守る体制は必要です。

 

後から知ったことですが、地域包括支援センターや市役所高齢福祉課の方、民生委員さんが定期的に連絡してくださり、母の様子を見守ってくださったとのこと。

母の姉や弟が定期的に電話や訪ねてくださっていたこと。

 

80歳近い独居高齢者の母の生活について、私たち姉妹は殆ど関与してきませんでした。助けを求めたり、弱音を吐かない母に、”母は元気で大丈夫”と勝手に思い込んでいたのだと思います。本当に後悔しました。

 

実家に帰り一緒に過ごす機会は設けていましたが、それは孫と過ごすことや行事、私の休息のためなど、いわば娘の勝手な部分が大きかったと思います。

例えば通院同行や、買い物付き添い、掃除・片付けなど、母の生活を支えるために帰省することが殆どなかったのです。子育てが大変だった、という理由で…。

 

母は直接娘には言わなかったけれど、きっと手伝って欲しいと思っていたはず。

その気持ちに気づくことができなかった。

もっと母の話を聴けばよかった。

きっとサインを出していたのに、気づけなかった。

 

母の身体は「一人ではもう無理」と悲鳴を上げていたのでしょう。

そして倒れてしまった・・・。

 

本当に後悔です。私たちの対応次第で、もしかしたら倒れなかったかもしれない。

後悔の念に苛まれました。毎日自分を責め、泣き続けていました。

でも、今更後悔しても遅すぎました。

 

母のためにできる限りのことをしよう!!

 

<発症7日目の母の様子>

水分でむせが見られる。とろみをつけることが必要。

 →とろみ剤購入。誤嚥性肺炎防止のため、嚥下の様子を見て使用する。

・座位姿勢を始める。

 →初めてベッド端に座位姿勢を取る。右手でサイドレールをつかみ、身体を支える。

  麻痺側の左や後方へ倒れそうになるが、顔を正面やや上を向けることで、2秒ほど

  姿勢保持が可能だった!

首の筋力低下が見られ、うつむき加減になりやすい。できるだけ正面を向くことが

 大切と看護師さんにアドバイスをいただく。

2/2より車椅子に乗り、リハビリと気分転換を図る予定と説明を受けた。

 

母の発言

「左手が動かないから、もうだめだ・・・」というマイナス発言が見られた。

 

左半身麻痺という現実を理解している状況だった。マイナス発言は現状を理解している証拠。今は【障害の受容過程】の中で、障害を受け入れる前の混乱の時期

「なんで自分が?」「悲しい」「もうダメなの?」といろいろな感情と葛藤している。

自分で受け入れて、頑張ろう!と思えるようになるまで、家族の支えが必要。

「一緒に頑張っていこうよ!」と声をかけ続けることで、【一人で苦しむのではない】

と伝えていこう。

母は「歩いてトイレに行きたい」という気持ちがある。それを目標にリハビリをしていこう。モチベーションをあげていこう。気持ちを盛り上げていこう。

 

高齢福祉課担当ケースワーカーへ相談

家族の今後の対応について、市役所の高齢福祉課へ相談しました。

ケースワーカーさんからアドバイスをいただきました。

・本人と話をたくさんすること。話をすることで脳を活性化させることが大切。

・今は励まして、本人のやる気を引き出すこと。

・主治医へ本人の病状をしっかり確認しておくこと。

・リハビリ病院への転院はしたほうがいい。

 

心得ました。母のためにできること。しっかり行っていきます。

混乱している母に寄り添い、時に励まして、一緒に乗り越えられるよう支えたい。

母の精神的な支えになる!!!それが家族の出来ること。

しっかりやっていきたい。