高齢者施設 入居者に陽性者が出る!
私の勤務する高齢者施設で、入居者に新型コロナ陽性者が判明しました。
コロナ禍の2年間余り、職員が陽性になることはあっても、入居者に感染は広がらず、何とか頑張ってきました。第8波が来るだろうと言われている中で、遂にわが施設でも入居者に感染者が出てしまいました。
発症日:Aさん咽頭痛を訴える。バイタルサインは特変なし。
1日め:Aさん咽頭痛継続。念のため受けた抗原検査は陰性。
2日目:Bさん発熱。37.2℃。抗原検査陰性、PCR検査実施
Aさん発熱。37.5℃
3日目:BさんPCR検査陽性 →保健所へ発生届。入院。
Aさん発熱継続。PCR検査実施
濃厚接触者8名認定
4日目:AさんPCR検査陽性 →保健所へ発生届。入院。
濃厚接触者Dさん発熱(38℃)
6日目:Cさん咽頭痛消失
Dさん発熱継続。医師の診断は誤嚥性肺炎。抗生剤投与。
職員1名発熱 →出勤停止
Eさん発熱37.2℃・咽頭痛・倦怠感・食欲不振 →抗原検査陽性・入院
入居者、職員はコロナワクチン4回目を接種済みです。
現在までの状況は、陽性者4名(入居者3名、職員1名)です。
入居者は3名とも入院できました。コロナ感染者が落ち着いているため、保健所も病院も余裕があるのが幸いでした。いい時期に感染したのではないかと思います。
高い熱は出ず、入院後は回復傾向で療養期間10日で退院ができそうです。
安心しました。
一方、職員は熱が高く、倦怠感、咽頭痛が強い症状です。発生届の対象外であるため、ご自身で手続きを行っているようです(;´д`)。体調が良くない中、大変だと思います💦
入院が難しいのであれば、ホテル療養ができると良いのですが・・・。
しばらく保健所の指示にて健康観察期間となります。
施設の運営も最小限にして対応します。感染拡大しないことを願うばかりです。
発症0日目、Aさんが咽頭痛を訴えた時に、抗原検査が陰性だったため、Aさんの生活は通常通り、特に感染対応はしませんでした。もしかしたらそこが感染を広げた要因だったのではないか、と思います。後の祭りですが・・・。
抗原検査は偽陰性があり得ると考え、Aさんを感染対応したほうが良かったのではないか。難しい判断だと思いますが、他の入居者との接触をしないよう、生活に配慮をすべきだったのではないか。
感染経路は不明です。
症状が最初に出たのがAさんなので、初発はAさんということになります。
Aさんがどのように感染したのか。
それは不明です。
以前の記事にも書きましたが、勤務する施設はまん防が解除された以降は、面会・外出・外食は制限なしという対応を続けていました。各階の共用部分の家族の立ち入りは制限していましたが、居室での面会はフリーです。様々な人が施設に出入りする中で、いつのまにかウィルスが持ち込まれていたのかもしれません。我々職員が持ち込んでいる可能性もあります。新型コロナ感染者が出ることは、ある程度予測できる施設運営対応といえます。入居者の生活の質、心身機能の低下を防ぐことを優先とした対応です。
徹底した感染防止対策ではありませんが、施設では生活の質を優先していました。
感染者が即日に入院できたことは幸いでした。
しかし、第7波の渦中で感染者が拡大し、医療機関がひっ迫していた時期であったら・・・と考えると非常に恐怖です。
入院できなければ、施設内で療養せざるを得ないことになります。施設でコロナ患者の療養は、とでも難しい対応となります。クラスターを起こしてしまう可能性もあります。
今回は幸いでした。
まだまだ緊張感を解いてはいけません。そう感じました。