ワーママ・ケアマネたきぼんの介護・子育て

ケアマネたきぼんのこころが軽くなる介護・子育て・生活のヒント

母が脳出血で倒れた日 5回目を迎えて ②

母は、2016年1月に外出先で脳出血を発症し、突然倒れました。

今日でその日から丸5年となりました。くしくも同じ月曜日です。

長く、そしてあっという間の5年間でした。

 

仕事の昼休憩で、妹にラインで連絡。ちょうど母が倒れたくらいの時間に。

曜日も一周。感慨深さがひとしお。

 

振り返ると、本当に私たち姉妹は頑張ったと思います。

あの時は、自分の家族よりも仕事よりも、母を優先していた。

自分の家庭はほぼ、ほっといたという感じです。息子との生活の記憶が薄い(;^ω^)

それだけ必死だったということでしょう。

 

今までのご縁と、選択してきた事柄については後悔はありません。

ベストではないかもしれないけれど、ベターな選択をしてきたと自負しています。

 

【その時に、よりよいと思う選択をしていく。】

 

介護とはそういうものだと思っています。

正解はないし、最善の選択はできない。最善を求めると、決められなくなってしまう。

 

その時の状況に応じて、専門職と一緒により良い方向性は何か、と常に考えていく。

そうでないと家族は、介護者は、つぶれてしまいます。

 

選択してきた行動には後悔はないけれど、

今でも悔やむのは、独居の母への気遣いと対応についての私の行動のこと。

 

もう少し、母の話を聞けば良かった。

もう少し、実家を訪問すれば良かった。

もう少し、母の困りごとに耳を傾ける気遣いを持てばよかった。

もう少し、母に電話すれば良かった。

もう少し、母の通院に同行すれば良かった。

もう少し、もう少し・・・・。

 

自分はケアマネージャーとして、他人様の困りごとや介護について課題の解決、なんて仕事をしてきたのに、自分の母のことは全く気づけなかった。

母は大丈夫だと、いつまでも元気だと、思っていた…。見えなかった。

何をやっていたんだろう、私は!!!!

 

発症した脳出血は、「もう無理だ」との母からのサインだったんだな、と思います。

そのサインを事前に気づけずにいたことが、自分の観察や認識の甘さに、

ものすごく後悔しています。

 

でも、時すでに遅しです。

いくら悔やんでも、悔やんでも、自分を責めても責めても、過去は変わりません。

 

そうであれば、今を、これからを、より良く生きることができるように、

母に関わっていきたいと思うようになりました。

 

せっかく助かった命です。

しかし母本人としては、後遺症で左半身麻痺になるという辛い障害を負いました。

うつ状態の時は、「あのまま死んでしまいたかった」と話していました。

中途で障害を負った当事者としては、正直な気持ちでしょう。

 

あの日に助からず亡くなってしまったら。

家族としては、ますます自分を責め、立ち直ることも難しかったのではないか。

 

母が生きてくれていたことで、家族も一緒に病気や障害を受容するまでの道を

歩むことができた。

 

そんな風に思います。

 

過ぎたことは後悔せず、前を向いて進んでいきたいと思います。

母の生きる力を信じて。

 

妹ともそんな話をしました。

二人とも頑張ってきたよね!これからも一緒に母を支えようね。

前を向いて進もうね、と。

 

これからも長い介護生活が続きます。

細く長く無理なく、周囲の力を借りて、進んでいきたいと思います。

 

改めて、夫や息子に感謝です(⋈◍>◡<◍)。✧♡

いつもありがとう 。