母が脳出血で倒れた!~2016.1月 発症4日目 急性期病院退院後について家族で検討~
たきぼんです。
母は、2016年1月に外出先で脳出血を発症し、突然倒れました。
その日から我が家の生活は一変し、怒涛の日々が始まりました。
家族が突然倒れたら。
それは、悲しみ、号泣、辛い、後悔、自責の念等々…本当に本当に苦しい日々。
4年たった今でも、倒れた日を思い出す。そして「ああすれば良かった」と後悔の思いが湧き上がる。家族が別の対応をしていたら、倒れなかったのではないかと、自分を責め苦しくなる。
私たち家族がどのように考え、治療の方向性を決め、母がどう変化したかを
記事にしていきたいと思います。
人によって、病気によって、状況によって経過は違うと思いますが、脳出血を発症し、後遺症で半身麻痺のある母が、どんな経過で回復し、現在のように安定してきたか。
家族がどのように関わったか。
私たちの体験が、何かのヒントになれば幸いです。
◆入院4日目◆
お見舞いに行く。
看護師より声かけられ、今後についてお話をいただく。
①CT検査を採血検査の実施 →2/1
②医師との面談日の設定 →①の結果と今後の方向性の打ち合わせ
医師との面談の前に、家族で希望を話し合い、考えてきてくださいと。
現在の病院を退院後、どうしたいのか。
リハビリ病院への転院か、療養病院への転院か、自宅へ戻るのか。
A:リハビリ病院へ転院する場合
<メリット>
・障害が固定する前に、重点的にリハビリをすることで機能回復が期待される。
・本人がリハビリを実施することの意味を理解し、意欲をもって取り組むことで、
回復が期待できる。
・障害が残っても、できることは自分で行える生活が望める。
・自宅での生活ができるレベルまで、回復できる可能性がある。
<デメリット>
・本人の認知症状により、リハビリの目的の理解や意欲が持てない場合は、リハビリ
を行っても意味がない。回復は期待できない。
B:療養病院への転院
<メリット>
・継続して病院で治療できる。
・施設入所の待機ができる。
<デメリット>
・リハビリはなく、ほぼ寝たきりの生活。
・食事、排泄などの生命を維持するための看護は受けられるが、生活の場ではない。
・活動的な生活は望めない。あくまでも入院の継続。
・人間らしい生活ができるか疑問。
・寝たきりで刺激もなく、認知症の進行など心身機能の低下のリスクがある。
私はケアマネです。職業柄いろいろなケースを見てきました。
もちろん迷い考えることはありません。
Aのリハビリ病院への転院が希望です。
母は80歳。まだ若いです。
性格的にも頑張り屋さんで、努力家です。
脳出血後遺症です。リハビリをしっかり行うことで、機能回復は十分期待できます。
左半身麻痺があっても、車椅子へ移譲し、起きて生活ができます。自分で掴まりながら立つことだって可能です。
そうできる可能性があるのに、治療やリハビリをやめて、療養生活は考えられません。
もう少し母には頑張って欲しい。家族の願いです。
これは私の意見。母の希望と妹の意見も確認しなければなりません。
本人の希望や意思が一番重要です。
【母へ希望を確認】
1/29 母の様子。
・精神的に落ち着いていた。妄想以外のことも会話できた。
・昨夜は眠れていたとのこと。
・食事:お粥をスプーンを使用して自分で食べられるようになり、点滴は朝夕へ変更。
・点眼薬は看護師の補助を受けながら、自分でするよう促しているとのこと。
母へ退院後の希望について意思を確認しました。
ずっと寝たきりではなく、訓練する病院へ移って、少しでも自分で動けるように
頑張るのはどうかな、と問いかける。
母はうなずいて、「そうだね。孫たちにも会いたいし、まだ頑張ろうかな。」。
同意してくれた。頑張ろうという気持ちをちゃんと持っている。良かった。
【妹と話し合う】
妹とは入院後から、今後について話していた。
私の経験から、脳出血後の一般的な治療の経過や、急性期病院退院後の進み方など情報を説明していたこともあり、「リハビリ病院への転院」の希望は姉妹で一致。
お互いの夫や子供にも、私たちの意向を伝えておきました。
母の希望と同意を確認し、姉妹の意見も一致しました。
リハビリ病院転院に向けて、舵を取ります。さあ、忙しくなります!!!
まずは主治医との面談の予約。
リハビリ病院への転院希望を伝え、主治医の見解を確認します。そして、今後の流れを決めていこう。
母が少し元気になってきているのが嬉しい。
妄想も落ち着いてくるといいな。
頑張れ、お母さん!!