3回目の緊急事態宣言発出 ~高齢者施設での憂い~
4都府県に緊急事態宣言の発出が決まりました。4.25~5.11まで。
3回目です。
新型コロナウィルス感染者数が減らず、第4波。
変異型ウィルスの増加。
中々進まぬワクチン接種。
病院や高齢者施設でのクラスター。
残念ですが、三回目の緊急事態宣言発布となりました。
我慢と自粛の生活をいつまで続けなければならないのか。
友人と自由に会える日はいつ来るのか。
皆でわいわい飲食を楽しめる日は、いつになるのか。
ストレスで疲弊してきています。
若い人はもちろん、職場の施設に入居されている高齢者の方も。
家族と自由に会えない、外出もできない生活が孤独や寂しさを感じさせ、これほど高齢者の心身に影響を与えるとは。
この一年で、体調を崩す入居者様が増えました。
誤嚥性肺炎という高齢者特有の病気をきっかけに、がくっと身体機能が低下する。
今までも加齢による嚥下機能低下での誤嚥性肺炎はありました。新型コロナウィルス感染防止対策で、面会制限や外出自粛などの対策をしていることで、
・意欲の低下やうつ的症状の出現
・身体を動かす機会の減少
・会話の減少
・生活の刺激やメリハリの減少
などで、生活不活性病(廃用症候群)の症状が出る方が増えています。
現在の状況を把握し、
「運動頑張らないと。」
「いつか外出できる日まで足腰を鍛えなければ。」
「会えないのは仕方ない。電話で話します。」等々、
年齢に関係なく、ご自身で理解し、意欲的に生活される方もいます。
そのような考えと意欲のある方は、この一年間でも心身機能は維持されています。
しかし、認知症のある方や、もともと意欲が少ない方は、どうしても環境に左右されてしまいます。心身機能の低下が進んでしまうのです。
施設職員でできることはどうしても限られてしまいます。
今まではご家族様の力を得て、施設でできないことはご家族様が担いながら、
一緒に支えてきました。
現在の状況は車の片輪をなくしたような状況です。
世田谷区では65歳以上の高齢者へワクチン接種券が届き始めました。
はっきり決まっていませんが、5月中旬より接種が始まります。
重症化しやすい高齢者や、クラスターの起きやすい高齢者施設入居者の皆さまは
ワクチンを接種することで感染しにくくなることを期待しています。
ゴールが見えない状況ですが、感染予防をしっかり行い、自粛した生活を継続する。
いづれ新型コロナが通常のウィルスと同じような扱いになり、
いつもの日常が戻りますように。
その日を心待ちに、自分のメンタルを維持しながら、疲れないように、頑張ります。
食事と睡眠と休息と。運動。そして、笑いと会話と人とのつながり。
大切にしていこう。