還付金詐欺電話に家族が騙されないために、心得ておくこと。
一昨年の10月の平日。16:45に自宅の電話がなったそうです。
私は仕事で不在。夫はリモートワークの日でした。
還付金詐欺の手口
区役所保健福祉課を名乗る。
「区役所保健福祉課の〇〇と申します。
6月頃に累積医療費還付のお知らせを送付しましたが届いていますか?
緑色の封筒で申請書を送りました。8月末が申請期限でしたが、まだお手続きしていないので、連絡しました。」
との要件でした。
夫は「よくわからないが」と答えました。
区役所関係の手続きは私が行っており、そういう封書があったかどうかも
夫は知りません。しかし、住んでいる自治体で実際に保健福祉課は存在するので、信じて話を聞いてしましました。
よくわからないと答えた夫に、男は、
「累積医療費の還付金があるので手続きをお願いします。
本来であれば締め切りまでの申請書の返送が必要ですが、今回は救済措置として、
利用している銀行より直接還付する手続きをいたします。
ついては、利用している銀行名と支店名を教えてください。」
夫「△△銀行 ◇◇支店です。」
男「わかりました。△△銀行の担当者から連絡させます。あなたの携帯電話番号を
教えてください。後日銀行から連絡があります。指示に従って手続きしてください。
累積医療費の還付が受けられます。」
夫「はい。携帯電話は〇〇〇-〇〇〇〇です。よろしくお願いします。」
夫はすっかり騙されたようです(;´д`)。携帯電話番号を教えてしまいました!!
私が帰宅後、「区役所から還付金の電話があった~!」と早速報告を受ける。
だいたい累積医療費還付なんて知らないし、一昨年は家族みな健康で、夫の持病以外は
医療にお世話になっていない状況。還付されるほど医療費は支払っていない・・・。
しかも、区役所からの手続き書類は、確認してすぐに手続きし、コピー保管している。
我が家に届いているならば、手続きしないで放っておくわけがない。
怪しい(-"-)
ググってみました!
出た出た出ました!「累積医療費還付金詐欺」の情報が・・・!!!!
詐欺でした*1
明日、夫の携帯に電話があるだろうけど、出ないように申し合わせる。
うっかり出てしまっても、ATMへ行かないようくぎを刺す。
そして、警察署の特殊詐欺係へ電話。
「それは特殊詐欺ですね。最近多いのですよ。明日の電話に出てはいけません。
詐欺グループは巧みにご主人を銀行ATMへ誘導し、お金を振り込ませようとするはずです。」
夫の年齢などいろいろ質問されました。
案の上、翌日、知らない電話から着信が3回ほどあったそう。
電話に出ず、折り返しもしなかったら、二度と着信はありませんでした。
区役所の保健福祉課へも電話して事実を確認。
やはり「累積医療費還付」なんていう制度はないそうです( `ー´)ノ
詐欺の手口の巧妙さ 「話術と電話かけてきた時間」
今回の累積医療費詐欺のことでわかったこと。
電話で話を聞いてしまうと、騙されてしまうということです。
夫も電話を切ってから、やっと「おかしいな?」と思ったそうです。
その巧みな話術で、疑問を挟ませないようにどんどん話をしていく。
あれあれ、そうなのかな?と思わせ、お金が戻ってくるならいいか、という心境に
うまく誘導されてしまいました。
区役所からの電話、しかも実際に存在する課の名称を使用。信用してしまいますよね。
手続きがまだなので問合せしました、ともっともらしい内容。
しかも、16:45という時間帯の電話。これは絶妙です。
区役所の電話窓口は通常17時に終了になります。詐欺の電話を切ってから、区役所へ
確認しようとしても、翌日にならないと確認できません!詐欺はそれを狙っています。
8月末までの申請締め切り。
4か月くらい書類を忘れてしまうことありがちですよね。
それほど過去の話ではなく、半年前位の出来事としての話。ありえそうな状況。
この時間配分も巧妙です。
詐欺にあわないための心構え
「なんで特殊詐欺に引っかかってしまうのだろう」と思っていました。
「おかしいとわかりそうなのに。」とも。
いえいえ、全く違いました。
とても話がうまいです。こちらに疑問を抱かせないような、考えたり、質問を挟む隙を
与えない話術は、本当にすごいと思います。
なので「私は詐欺に騙されるかもしれない」と思い対応することが大事だと思います。
☆話をよく聞いていくと、「おかしいな」と思えるポイントがあります。そこを聞き逃
さないようにすることも大切です。
☆そして一人で判断せずに、「家族と相談します。」と伝えましょう。
折り返しの電話番号を聞くのもいいかもです。絶対に教えてはくれないでしょうけ
れど(^_-)-☆。
☆家の電話には直接出ずに、留守番電話にて相手を確認してから出るのも有効です。
☆地域の防犯情報をこまめに確認し、特殊詐欺の手口を知っておきましょう。
詐欺ワードを知っているだけで、電話がかかってきたときに「あ、詐欺かも!」と
気づけます。
☆詐欺電話かな、と思ったら、なるべく早く電話を切ることです。ついつい失礼な態度
になってしまうかな、と相手を気遣い、丁寧に対応してしまいますが、気にしては
いけません。しつこければ「今は対応できません。ごめんさない。」と、一方的に
言い放ち、ガチャリと電話を切ってしまいましょう。
☆同じ電話が昨年の10月にもかかってきました。今度は私が出たのですが、詐欺だと
わかっています。「ああ、その件でしたら先日夫が対応しましたが」と伝えると、
慌ててガチャンと切られました。知ってるぞ、という対応も有効です。
私は殆ど固定電話は出ませんが、時々大事な用件でかかってくることがあるので、全く出ないわけにもいかないのが辛いところです。
私の心構えとしては、「詐欺に騙されるかもしれない。」と思って対応することです。
自分を過信せず、話をしっかり聞くようにします。なるべく早く切りますが、それが
できなかった場合は、こちらからどんどん質問しようと心掛けています。
「もう一度お名前をお聞かせください。」
「累積医療費還付制度は、どのような制度か?いつ開始されたのか?」
「具体的にどういう内容の申請書が何枚入っていたのか。」
「いくら還付金があるのか。金額を教えてください。」
「保健福祉課の何係が担当か。係名を教えてください。」
「銀行の担当が直接電話をくれるのはなぜか。こちらからかけるので担当者と連絡先
を教えてください。」
「私はわかりません。そういう手続きは夫(妻)がやっているので、確認します。
折り返しの連絡先を教えてください。」
等々・・・・質問を予め考えておくこともいいかもしれません。
ポイントは、『こちらから連絡します』という姿勢を貫くことかなと思います。
いろいろ質問をしていくと、相手もめんどくさい・・・と感じ、電話を切るでしょう。
いろいろな詐欺手口があります。
一度騙されてしまうと、その電話番号がほかの詐欺グループに知らされ、違う詐欺電話がどんどんかかってくるそうです。詐欺の連鎖です。
そういう被害にあわないように、日頃から心の準備をしておきたいです。
*1:+_+