ワーママ・ケアマネたきぼんの介護・子育て

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映画「FUKUSHIMA 50」 息子と一緒に観る。

Fukushima 50

2021.3.11 東日本大震災から10年を迎えました。

もう10年、まだ10年・・・

復興に向けてまだまだ進んでいる途中です。

復興住宅等で生活され、故郷に戻れない方もたくさんいらっしゃいます。

仮設・災害住宅、復興住宅等での震災関連孤独死は、この10年で614人にものぼるとのことです。

いつもの日常や生活の場を奪われ、辛い思いで生活されている方がいらっしゃることを

心に留め、子どもにも伝えていきたいと考えています。

 

昨日3.12(金)に放映された、映画「FUKUSHIMA 50」。息子と一緒に観ました。

 

当時息子は4歳。自宅で東日本大震災の揺れを体験しました。記憶には残っていないようですが、

・隣のマンション工事現場の大型クレーン車が大きく揺れて、倒れてきそうだったこと

・一緒にいた友達と、テーブルの下に避難したこと

の2つのことは、覚えているそうです。

あの日、どのような状況なのか情報を知るために、ずっとTVをつけっぱなししていました。津波の映像がずっと流れていて、心が痛みました。

4歳の息子も見ていました。子供には見せてはいけない、と思いながらも、大きな衝撃でTVを消せませんでした。

その後息子に、心的外傷後ストレス障害PTSD)様の症状が出現、1年ほど夜になると「怖い」と離れなくなり、地震に対する強い恐怖感と不安感を持つようになりました。1年ほどで症状は軽減しましたが、津波の映像を息子に見せたことを強く後悔しました。衝撃の強い映像は小さな子供に見せてはいけません。

 

東日本大震災の時に福島第一原子力発電所で何が起こったのか、現場の人はどのように対応していたのか。

中2の息子は理科でエネルギーを学んでいます。原子力発電のことも学んだとのこと。ちょうどよい機会なので、津波の映像などがあるが、実話をもとに作られたお話なので、一緒に観ないかと誘いました。最初は「宿題があるから」と断りましたが、オープニングを観ると、「やっぱり観る」と。真剣に最後まで観ていました。

 

映画「FUKUSHIMA 50」について

2020年3月に公開された日本映画です。

門田隆将著のノンフィクション書籍「死の淵を見た男 吉田昌郎福島第一原発が原作。東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故発生時に、発電所に留まり対応業務に従事した役50名の作業員たち、通称「フクシマ50」の闘いを描いたフィクション映画。(引用:ウィキペディアWikipedia))

 

あの日、原発では何が起こっていたのか。

職員の皆さんはどのように対応をしていたのか。

ずっと知りたいと思っていました。

 

この映画は事実をもとにしたフィクションです。こちらの内容が全てではありません。

でも、未曾有の災害が原発を襲ったとき、どんなリスクがあるのか、どのような対応をしなければ周辺地域に影響が出るのか、息子にとって知って考える機会となりました。

 

官邸の対応、本社と現場の肌感覚の乖離、縦割り・連携不足、政治判断でコロコロ変わる指示などで翻弄される現場、作業員たちの想い、住民たちの不安…。

今回の事故の経験を通じて、今後の災害対策、安全対策に生かしてほしいと切に願います。

 

日本の原子力発電所は全て海沿いにあります。今後の地震やその他災害で、福島第一原発と同様な被害に遭う可能性があります。安全管理はもちろん、災害対策も徹底して

ほしいと思います。何か起きた時、被害は地域住民が被ってしまうのだから。

 

原作である「死の淵を見た男 吉田昌郎福島第一原発を読んでみようと思います。