ワーママ・ケアマネたきぼんの介護・子育て

ケアマネたきぼんのこころが軽くなる介護・子育て・生活のヒント

母の施設で新型コロナクラスター発生・母も発症~治療方針について家族で話し合う。

 

takachan417coco.hatenablog.com

 

母が入所している高齢者施設で新型コロナクラスターが発生。

母も2/28に38℃を超える発熱、抗原検査で陽性となりました。

保健所判断で、軽症の母は入院は適用外との判断があり、施設内療養中です。

 

妹と治療方針について話し合いました。

悪化した場合にどこまで治療するかについて、母の言葉を思い出しながら意思を確認しました。

 

<治療方針(28日次点医師の見解)>

①新型コロナ新薬内服開始→2/28~5日間

②38℃以上の熱発時は解熱剤(カロナール)を使用する。

③血中酸素飽和度(SAT)が93%以下で在宅酸素開始。MAX2Lまで施設調整可能。

④経口摂取で水分取れず脱水のリクすある場合は、点滴対応を行う。

現在は①②で対応しています。

 

<考えられるリスク>

・酸素飽和度の低下、呼吸苦の出現

・肺炎発症

・急変→在宅酸素開始しても酸素飽和度が上がらない、意識レベル低下、血圧低下等

 

<どこまで治療するか>

考えられるリスクが見られた場合、どこまで治療するかを確認しました。

 

母は、6年前に脳出血で入院した際、

「あのまま死んだ方がよかった。」

「こんな姿(脳出血後遺症右麻痺)で生きていたくない。」

と話していました。また、以前意向を聞いたときに、チューブをつなぐような治療はしたくないとも話していたことを思い出しました!

母の言葉を考えると、【苦しい治療はしたくない】と願っていると想像しました。

現在の段階では、下記の方向で意志統一しました。

 

1.治療

〇在宅酸素、点滴     ・・・実施する。

△人工呼吸器・気管挿管  ・・・回復後外せることが前提。

×気管切開

×経管栄養

 

2.急変時の対応

〇救急搬送 →する。

×心臓マッサージ・AED →しない

×人工呼吸器 →しない

 

3.治療の考え方

①コロナの治療を優先する。

②主治医、保健所が入院が必要と判断あれば、入院する。

③急変した場合は積極的な治療はせず、施設に戻りお看取り対応とする。

 

そして、回復できた後についても話をしました。

 

無事に回復しても、長期寝たきりでの療養、食事が摂れない期間が長引くことを勘案すると、

コロナ発症前の身体状況には戻れないだろうということを覚悟しよう。

 

10~14日間に渡るベッド上での療養。寝たきり生活となります。

筋力の低下、嚥下能力の低下、体力の低下、意識レベルの低下、認知症の進行などが考えられ、今まで出来ていた生活ができなくなる・介助がもっと必要になる姿になるかもしれません。そこは家族で覚悟しようと話し合いました。

 

妹とじっくり話し合ったことはとても良かったです。

家族の意思を確認しておくこと、治療の希望について意思統一をしておくことは、

いざ、その時を迎えた時に慌てず、対応ができるからです。

救急現場では治療の判断は待ったなしです。その時に考えても間に合わない。その場で出した結論に、その後悩んだり後悔する場合もあります。

 

今回新型コロナ感染という残念な状況ではありましたが、家族が冷静に今後について、見通しを立てながら話し合えたこと、意志やお互いの思いを共有できたことは、本当に有意義な時間でした。

 

家族の心の準備は整いました。

あとは、母の免疫力と体力で頑張って回復することを願うばかりです。

 

2016年の1月25日は脳出血で倒れた日。

2022年の1月28日は新型コロナ感染した日。

母にとって1月は鬼門です・・・(;´д`)。

でも、2016年は母の強い生命力で回復しました。後遺症の麻痺はありますが、

元気になりました。

今回もまた、母の生命力を信じたい。頑張って欲しい。

コロナ前のようにみんなで会える日が来るまで、元気で生きていて欲しい。