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高齢者施設に入居している母とのWEB面会~宣言解除されても中々会えない寂しさと施設ごとに異なる対応に不公平感。

 

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↑ 調布深大寺で出会った【延命観音】様 (⋈◍>◡<◍)。✧♡

 

10月1日より緊急事態宣言、まん防が全国で全て解除されました。

繁華街や電車、バスは賑わいを戻しつつあります。

良く通った居酒屋さんも明かりが灯っていて。これから活気を取り戻すことでしょう。

急に新型コロナ感染者数が減り、なんとなく不気味な感じもしますが、このまま落ちついて、秋の日々を楽しめたらいいなと思います。

 

さて、特養に入所している母。2020年2月からずっと面会禁止が継続(´;ω;`)

途中10~11月の2か月間だけ、感染者が落ち着いて面会禁止が解除され、15分のアクリル板越しの面会が叶いました。2回姉妹と共に会えました。

冬の感染拡大でまた面会禁止に。それ以降、面会禁止が継続しています。

 

月1回はWEB面会にて母と会話しています。

画面越しでは元気そうな笑顔、変わりない様子に安堵( *´艸`)

 

タブレット越しの会話に母もだいぶ慣れてきたとはいえ、耳の聞こえにくさと認知面の低下によって、職員さんが間に入らないと会話が成立しないことも多々あります。

 

こちらの言葉が通じないもどかしさ。

母の認知面の低下がわかる発言。

 

直接会って触れ合って会話していないので、本当の様子が分かりにくい。

家族と会う、話すという刺激がないので、認知機能の低下も心配されます。

実際母は、この一年で大きく変化しているようです。

 

・日中ぼんやりしている時間が増えた。

・尿意を失いつつある。自分で「トイレに行きたい」と職員に依頼することが減った。

・トイレに案内してもすでにパット内に排泄している。

 

担当ケアマネさんから状況を聞いたとき、本当に残念に思いました。

家族の面会や外部ボランティアとのイベントや交流の機会を失い、生活に刺激がなくなっています。施設でもイベントをいろいろ考えて開催はしているけれど、特別な時だけです。施設の日々の生活では、やはり受け身の生活になります。自身で何かに取り組む意欲がある方は施設内の範囲ですが、好きなことをして過ごせます。

でもそういう風にして施設生活を過ごす方は少数です。特に入居者の要介護度が高い

特養ではなおさらです。

 

まだまだできる力があるのに。徐々に失われていく。

 

加齢とともに仕方ない部分はあります。でも、新型コロナ禍での感染防止に重点を置いた新しい生活で、多くの高齢者が精神的・身体的に低下するというリスクを負うことになったのも事実です。

 

WEB面会の限界を感じています。

 

施設では緊急事態宣言が解除されたことを受け、アクリル板越しの面会の再開を検討しているとのこと。できれば早く、早く決断してほしい。第6波が心配される冬が来る前に実現してほしい。切実に願います。

 

高齢者施設での面会については、厚労省自治体の見解をベースに各施設に判断が任されています。同じ自治体の特養の中には、緊急事態宣言中でもアクリル板越しの面会を行っていた施設もあります。母の施設のように面会完全禁止の施設もあります。

そして、私が勤務する株式会社の特定施設では、第1回目の緊急事態宣言が解除後は、

時間制限・予約制でのアクリル板越しの面会を行っています。

 

公的施設の中でも、また民間と公的施設とでも面会に対する制限が異なるのです。

どの施設もベースは厚労省の見解に準じています。

厳しめに解釈して対応する施設と、軽めに解釈して対応する施設とがあるのです。

 

家族としてはどうしても不公平感を感じてしまいますね(;^_^A

 

母の施設は厳しい面会禁止、職員の行動制限を行い、今まで新型コロナ感染者は0人!

感染防止対応の賜物でしょう。でもその中で失ったものもあると思います。

 

私の施設は時間的・回数的な制限があるも面会実施。職員には厳しい行動制限があります。今まで新型コロナ感染者は2名。厨房のパートさんと派遣の夜勤看護師の二人。職員や入居者のコロナ感染は0人!

面会を実施していても感染者を出さず過ごせているという事実。

 

感染防止対策を講じれば、一律に面会禁止をしなくとも、家族と会える工夫ができるのではないか。

 

そう思います。

 

面会を禁止することはとても簡単です。施設側の来客対応が相当楽になることは事実。

「コロナから感染を防ぐため」という、大義名分をかざして対応するのはそろそろ終わりにする時期が来たのではないでしょうか。

 

そんなことを考えたWEB面会でした。

どうかどうか、施設入所している高齢者の精神的・身体的健康が守られますように。