里親カフェに参加☆
里親カフェへ参加しました。
区にある児童養護施設にての開催。毎年、もう少し大規模で開催していたけれど、
今年は新型コロナウィルス感染と防止対策で、今回が第一回の開催。小規模での実施とのことでした。
今回は8名の参加者と、里親さん2名、スタッフの方3名での里親カフェ。
世田谷区にある東京育成園。初めて訪れました。
こちらでは3歳~18歳までの52名のお子さんが、年齢縦割りでの 少人数で生活しているそうです。
世田谷区より委託され、フォスターホームサポートセンター ともがき を発足。
里親制度の啓蒙と普及、里親の募集、育成、研修、フォローアップなどの活動を、R2年から担っているとのことでした(ホームページ SETAーOYA)。
里親制度は、H28年児童福祉法の改正により、社会的養護を必要とする児童が家庭と
同様の養育環境にて生活できるようなしくみとして、充実していこうと都道府県や自治体が積極的に取り組んでいる制度です。社会的養護が必要な子供たちの75%を里親に託そう、と目標が掲げられてるとのことでした。
世田谷区ではR2.10月現在で、登録している里親は44家庭。子供を委託しているのは17家庭、生活している児童は23人。まだまだ里親家庭が足りない状況で、今後も登録里親を増やしていく計画があるそうです。
東京都内では社会的養護が必要な子供たちは、約4000人。その半数以上が施設養育とのことです。生まれた時から施設で育ち、家庭というものを知らずに成人になる子供もいるとのことでした。胸が痛みます・・・。
現在里親さんとして活動されている2名の方の体験談をお聞きしました。
その後、グループに分かれて質疑応答。たくさんの質問がでました。
施設のかたのお話も聞くことができて、「里親」としての活動について、自分の中にあったイメージが変わったような気持ちです。
里親とは、お子さんを預かり成人まで育て上げる、というイメージでした。とても難しいとのイメージでしたが、実際の体験談をお聞きすると、実子の子育てとあまり変わらずに、楽しみながら生活しているとのお話しで、少し驚きました。
・実子は高校生。「弟ができた。」と受け入れており、しつけに参加している。
・実子の子育てがひと段落したので登録した。再び子育てを行い、一緒にたくさんの
経験をしていて、楽しい。PTAもやっている。ママ友との関りも楽しく、協力して
子育てしている。
・里親を支えるしくみは充実している。相談員へいつでも相談できる。関係機関と連携
して、チームで里子を支える。
・里親交流会にて、他の里親との交流や情報交換、支えあい活動がある。
・思春期の対応も実子と変わりない。
・問題も起こしたが、それは実子でもあり得ること。一緒に向き合って乗り越えた。
難しそう…と思っていたが、もしかしたら自分でもできるかも、と少し思いました。
関係機関と連携して支える「チーム療育」。私の専門の高齢者支援と同じです。
親近感を覚えました。
里親といっても様々な形があり、社会的養育を様々な方法で支援できることも知りました。
<里親の種類>
養育里親:一定期間子供を預かり育てる里親。短期間~長期まで様々。
専門養育里親:専門的ケアを必要とする子供を一定期間子供を預かり育てる里親。
親族里親:祖父母等親族が里親となり子供を育てる家庭。
養子縁組里親:養子縁組により養親となることを希望する家庭。
ファミリーホーム:養育里親を一定経験のある人が、事業届出の上、自宅で5~6人の
子どもを療育する家庭。
<施設療育児童への支援>
フレンドファミリー:週末や長期休暇に子供を預かり、家庭生活の経験を支援する。
施設ボランティア:施設で学習や遊び等を一緒に行う。
<里親への支援>
里親育児家事援助者:里親家庭を訪問し、保育・送迎・家事を支援するしくみ。
ホームペルパーや子育て支援者と同じ活動ですね。
里親カフェへ参加し、実際に体験談や制度のことを学べたとてもいい機会でした。
フレンドホームや里親育児家事援助者ならば、私もすぐにお手伝いできそうなイメージを持ちました。
様々な事情を抱え、親子分離や喪失経験を持ち、辛い経験を乗り越えた子供さんを預かることは、想像以上に大変なことだと思います。できる範囲で、少しでも助けになれたらいいな、という思いがさらに強くなりました。
私の家族とも相談しながら、前に進んでみようと思います。
まずは、フレンドホームに登録しよう!こちらは各施設へ直接申し込むとのこと。
並行して、里親希望と児童相談所へ申し込もう。
里親申請すると、要件を満たしているかの確認、研修や家庭調査を経て、里親認定部会での審議、都知事が認定・登録、という流れになるそうです。
認定されるまでは長い道のりですが、もしも要件を満たしているのであれば、里親登録して、我が家とマッチする子どもさんを支援したいなと思います。
まずは第一歩を踏み出してみよう。
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