ワーママ・ケアマネたきぼんの介護・子育て

ケアマネたきぼんのこころが軽くなる介護・子育て・生活のヒント

生活での心持ち

精神疾患のある入居者さん。

その方の怒りに引きずられてしまいました(;´д`)

 

帰宅しても、もやもやした思いと、怒りが収まらず…

家族へその思いをぶちまけてしまいました…(反省)。

「病気なんだから仕方ないじゃないか」との、正論すぎる夫の意見と、

「そんなにぐちぐち文句を言わないの!!」との息子のコトバ。

 

はい、その通りです。

でも、私も人の子。やるせないこの怒りを、たまには吐き出したいのです。

 

自分の有利になるように作話する。相手を攻撃する。

作話したことは、本人にとってはいつしか真実になる。

相手の言い分を全く聞かない。自分が正しいと言い張る。

都合が悪くなると、「忘れた」と言い逃れる。

言ってもいないことを「言った」「そう言った」と認めない。

「訴えてやる。法的処置をとる。」と何かとすぐに脅す…。

 

精神疾患がなせる症状であるとわかっているけれど、

介護しているスタッフも人間なのです。

そうやって、非難したり、責めたり、脅したり、責任を押しつけたり、うそをついたり(本人は嘘だとは思っていないが)。いつもいつも責められてしまうと、最低限やるべきことはするけれど、それ以上の心配りはできにくくなってしまう…。

 

精神を病んでいる方の対応は本当に難しい、と感じます。

 

今回もその方の怒りや混乱に巻き込まれ、普段であれば平常心で対応するのだけれど、

あまりにも自分勝手で理不尽な振る舞いに、その方の怒りに引きずられてしまいました。

専門職としては最低でした・・・(´;ω;`)。反省です。

もう、切り替えました!!!

 

そんなことがあった前日には、100歳を迎えた方の誕生日に、生活担当のスタッフが企画した誕生日会をご家族様と一緒にお祝いするというイベントがありました。

新型コロナによる面会制限があり、ご家族様と面会する機会も限られているなかで、

生活担当が感染対策や贈り物、式次第を検討して、できうる限りのお祝いの会。

ご本人様は「皆さんのおかげでこの日を迎えられました。嬉しいです。これからも命がある限り、ここで皆さんと一緒に楽しく過ごしたいです。」とのお言葉。

ご家族様もご本人様も、参加したスタッフも感動して涙した、とても温かい時間を過ごしました。

 

その方もご家族様の状況にて施設での生活をしなければならない状況でありましたが、ご本人様もそのことをしっかりご理解され、施設での生活に納得され、ご自分のペースで過ごしています。いつもご家族の方を思い心配され、周囲のスタッフに感謝をしながら。自宅と異なり、施設での生活は不自由なことばかりだと思います。でも、それをマイナスに考えず、感謝の気持ちを持ちながら周囲のみんなに接してくださる。

あふれ出る思いやりの気持ちに、職員たちも優しく包まれていく。〇〇してあげたい、そんな思いに満ちていく。何日も前から誕生日を無事に迎えられるようにと祈り、無事に100歳を迎えられたことを一緒に喜ぶ。素敵な時間でした。

 

精神疾患という辛い病を抱え、長年病気と闘ってきた苦しさは、お気の毒なことだと

思います。病気なので仕方ないけれども、周囲に対していつも不満を持ち、自分に有利になるような発言を繰り返し、しまいには「訴えてやる」と役所や警察へ電話を入れてしまう。被害妄想に取りつかれ、いつも愚痴ばかり。職員が介助してくれることを当たり前だと思い、もっとやってくれないのかと不満を言い続ける…。

 

本当に悲しいです。

ご本人様が一番つらいのでしょう。

でも不満や愚痴を聞いたり、責められたりする職員も悲しい思いをしています。

病気のせいだとわかっていても、でも悲しいのです。

 

私が怒りに引きずられてしまったのは、朝その方の要望に対し、説明してこうしましょうと合意を得た対応について、夕方「そんなことは合意していない。〇〇をやるっていったじゃない。やってないの?」との怒りの言葉にがっかりしたからだと思います。

一緒に考えて解決策を出したのに、それを裏切られた感じ。

精神疾患だからと思っていても、やはりその言葉は受け入れられなかったんだな、と。

通常にその後も対応したけれど、なんとなく納得いかない思いを引きずってしまいました。

 

一晩考えて、気持ちを切り替えました。

次はしっかり対応しようと、決意しました。

 

いろいろな人がいるので、支援は本当に難しい。

自分の常識が通じない人もいる。自分の考えはフラットにして、先入観や偏見を持たず

仕事をしていこう。そう思ってやってきたのだけど、今回はだめだった。

 

まだまだだな、私も・・・(;´д`)